🍀法律コラム ~刑法と刑事訴訟法~
🍀法律コラム ~刑法と刑事訴訟法~
NLEEDでは、
・法律大学科(中央大学法学部併修)
・情報デザイン大学科(開志創造大学情報デザイン学部併修)
2つの学科から自分に合うジャンルを学ぶことができます。
そこで、本日から各ジャンルごとにコラム形式にて、
少しでも知識と理解を深めてもらえる内容をお届けしていこうと思います!
🍏刑法って何?
刑法とは、日本において、何が「犯罪」として成立するのか、また罪を犯した際の「罰則」をどうするのか、ということを記した法律です。
例えば殺人を犯した場合、それが無差別な殺人なのか、それとも計画的に行った殺人なのか?はたまた突発的な事故での殺人なのか…
同じ殺人でも種類沢山がありますよね。
殺害した際に、首を絞めて一気に殺したのか、複数回に渡り刃物(包丁等)で刺して殺したのか。その残虐度、殺意によっても刑の重さは変わってきます。
その結果、死刑なのか終身刑なのか、懲役か禁固か。はたまた罰金か。行った犯罪によって定められた刑が用意されており、それを規定しているのが刑法なのです。
一つ例を出します。
窃盗目的の為にお店に侵入し窃盗をしたところ、店員に見つかったために暴行してその店員を殺してしまったとしましょう。
まずは、窃盗を行ったので窃盗罪に当たります。さらに暴行を加え、店員を殺害したので強盗殺人罪になると思われます。
ですが、「殺すつもりはなく、見つかったところでもみ合いとなり、打ち所が悪く殺してしまった。」ということを立証した場合、強盗致死罪と罪名が変わります。
反対に、はじめから殺すつもりで強盗していることがわかれば強盗殺人罪となり、強盗致死罪よりも重い罪になります。
このように、一つの事件で複数の罪が重なった場合、与える刑罰も変わります。この刑罰を規定しているのも刑法の特徴です。
🍊逮捕されたらどうなる?
次は刑事訴訟法についてです。聞いたことのない方も多いのではないでしょうか?
先ほどの刑法は罪と罰を規定しているとありましたが、それだけだと何が犯罪で、こういった刑があると定めているだけになります。
では実際どのようにして犯罪者に対し刑を与えるのかという「手続きの流れ」について手順やルールを規定しているのが、刑事訴訟法になります。
刑事訴訟法は「刑法を機能させるための手続き」を定めている法律です。
例えば、どのように訴訟を起こし、裁判を行い判決まで至るのか?ということが定められています。
その他にも警察官の公務の条件や、逮捕についても規定されています。
犯罪者は刑事訴訟法に従い捜査を受け、身体の拘束を受けるのです。
もちろん、人権と公共の福祉に反しないよう配慮されています。
犯罪者と言っても人間です。基本的人権を尊重しつつ、刑罰を迅速かつ正確に与えられるようにする必要があります。
🍇刑法を学ぶ
刑法と刑事訴訟法は密接に関わっています。
どちらも刑法学に分類される学問ですが、刑法は『悪いこと』を定めている法律です。
では悪いこととはなんでしょうか?道徳的にしてはいけないこと?社会の機能を妨げるもの?様々な意見があると思います。
なぜ、この法律が必要なのか。いま、何が必要とされているのか。
時代と共に変化していく、刑法学の奥深さをNLEEDで一緒に学び、考えましょう。
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